About

年齢にとらわれることなく、
今を自分らしく生きる
女性達のクローゼットを意識したブランド、「レキップ」。
Effortless Modern ~エフォートレス モダン~ をベースに
シンプルなカッティングで体を包み込むような
デザインそしてクリーンなスタイリングで
もっと美しく、もっと楽しく、もっと魅力的な…
モダンかつ新しいスタイルを提案します。

Shirts

大人の女性の美しさを叶えるレキップのシャツ。
上質な素材と繊細なディテールでつくりだす
シンプルながらもエレガントな佇まいは秀逸。

シャツを選ぶ

宮下 奈都

 シャツを選ぶときは、いつもどきどきした。一枚のシャツがなかなか選べなかった。好きな形、好きな色。自分の年齢と、自分の体形。着たいシャツと、似合うシャツが違う気がして、そのうちに自分がどんなシャツを探していたのだったかわからなくなってしまう。

 学生の頃に好きだった本を、本棚の奥から見つけた。久しぶりに読みかえしてみたら、やっぱりいい。忘れているところも多いのに、また心を揺さぶられる。あの頃の、前を向く気持ちが胸によみがえった。昔は気づかなかった新しい発見や、今だからしみじみとわかる文章もある。一冊の本が、昔の私も、今の私も、大らかに受け入れてくれるのを感じる。本は古くなっても、私は新しくなるのだ、と思う。

 シャツも、似ているのかもしれない。そのとき、そのとき、新しくなっていく私にそっと寄り添ってくれる。ときには、知らなかった自分を教えてくれたり、ちょっと背中を押してくれたりもする。

 歳を重ねて、「こんなふうに見られたい」より、「こうありたい」という思いのほうが大きくなった。いちばん着たいシャツを選べばいいのだと思う。いいシャツは、いい本と同じように、いろいろなことを教えてくれる。ふと映った自分の姿が、思いがけず、しゃんとしていたりすると、うれしい。いいシャツの力だ。美しく見せるのではなく、美しくなる。一冊の本が私を満たしてくれるのと同じように、一枚のシャツが私を導いてくれる。「こうありたい」と願って選んだレキップのシャツが、新しい私のいる場所へ連れていってくれるような気がする。

宮下 奈都

作家。福井市生まれ。2016年『羊と鋼の森』で第13回本屋大賞受賞。他に『スコーレNo.4』『とりあえずウミガメのスープを仕込もう。』『静かな雨』など。

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